ミデリスの子育てブログ

小学校は楽しい

真夜中の訪問者【短編ホラー】

寝苦しい夜だった。

 

「ピンポーン」

 

 

ドアチャイムが部屋に響いた。

ふと目を開けて、時計をみる。

 

午前三時だ。

 

 

カギを、かけただろうか。

 

 

「ピンポーン」

 

 

もう一度鳴った。

 

 

「NPO法人の〇〇です。融資のお願いに来ました」

 

男の声が響く。

2階の寝室の真下が玄関だ。

 

 

そっと2階の窓から外を見ると、スーツを着た男が隣の家に移動していくところだった。

 

 

なんだ、こんな時間に非常識なやつだな。

 

 

そう思った時だ。

 

 

男が振り向き、目が合った。

 

 

その途端、目の前に男の顔があった。

ここは2階なのに!

 

 

私はあわてて、カーテンを閉めようとするが、閉まらない。

 

 

男はこちらをじっと見ている。

 

 

そして、ニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

と、そこで目が覚めた。

クーラーが効いた快適な部屋。

私は、びっしょりと汗をかいていた。

 

 

「ピンポーン」

 

 

ドアチャイムが鳴る。

 

 

時計の針は、午前三時を指していた。